コラム

Claudeのチャット引き継ぎを「セーブ&ロード」で実現するスキルを作った

2026年4月5日

この記事はClaudeの原案を元に書かれています

Claudeを使っていると必ずぶつかる壁があります。それは「新しいチャットを開くと、さっきまでの会話を全部忘れている」ということ。

「そういえばあの話だけど」が通じないのつらくない?

確かに、人間同士なら当たり前にできるのにね......

ChatGPTには会話の途中から枝分かれして続きを別チャットでやれる「ブランチ機能」があります。残念ながらClaudeにはこれがありません。

そこで作ったのが今回紹介する「セッション跨ぎスキル」です。Claudeのメモリー機能をちょっと工夫して使うことで、別チャットでも「あの話の続き」ができるようになります。

セッション跨ぎスキルって何?

ひとことで言うと、Claudeとの会話の状態を保存して、別のチャットで復元できるスキルです。

例えばこんな場面:

「さっきのチャットでWebアプリの設計を相談していたけど、チャットが長くなってきたから新しいチャットで続きをやりたい」

普通にやると、新しいチャットのClaudeは何も覚えていません。もう一度最初から説明し直す必要があります。

このスキルを使えば、前のチャットで「セッション跨ぎ セーブ」と言うだけで会話の要点が保存され、新しいチャットで「セッション跨ぎ ロード」と言えば続きから再開できます。

やることは「セーブ」と「ロード」って言うだけ。ゲームのセーブ機能みたいなもんです

前提:Claudeの「スキル」と「メモリー」

このスキルを理解するために、Claudeの2つの機能を簡単に説明します。

スキルとは

Claudeには「スキル」という公式機能があります。特定のタスクの実行手順をSKILL.mdというファイルにまとめてClaudeに読み込ませることで、決まった作業を何度でも正確に再現できる仕組みです。

今回の「セッション跨ぎスキル」は、自作のスキルの1つです。

メモリーとは

Claudeには「メモリー」という機能があり、ユーザーの好みや情報をチャットを跨いで記憶できます。通常は「私はPythonをよく使います」のような個人設定を覚えてもらうための機能です。

設定 → 機能 → 「メモリー」から確認が可能です。

このメモリー機能を「会話の一時保存場所」として使うのがセッション跨ぎスキルの発想

公式の想定とはちょっと違うので注意点もあるが......

使い方

操作は超シンプルです。コマンドは4つだけ。

セーブする(チャットAで)

会話の途中で、こう言うだけです:

「セッション跨ぎ セーブ」

するとClaudeが今の会話内容を自動で要約し、メモリーに保存してくれます。保存が完了するとパーツ数(何分割で保存したか)を教えてくれます。

メモリーに追加されている

ロードする(チャットBで)

新しいチャットを開いて、こう言います:

「セッション跨ぎ ロード」

Claudeがメモリーから保存済みの会話状態を読み出し、文脈を復元してくれます。ここから前のチャットの続きとして会話ができます。

メモリーが消えている

ほんとにこれだけ。「セーブ」して「ロード」する。以上!

ブログ記事を一緒に作ってる途中に別スレッドで「文法」の話をしていた場合、それをロードするなど使い方は無限大!

その他のコマンド

コマンド やること
セッション跨ぎ セーブ 会話を要約してメモリーに保存
セッション跨ぎ ロード 保存した会話を復元(保存データは残る)
セッション跨ぎ ロード 削除 復元して、保存データも消す
セッション跨ぎ 削除 復元せずに保存データだけ消す

基本は「セーブ」→「ロード」の2つだけ覚えておけばOKです。使い終わったら「ロード 削除」でメモリーを解放するのがおすすめ。

仕組み

裏側でやっていることは意外とシンプルです。

セーブ時

Claudeが会話の内容を自動で要約します。要約には以下の情報が優先的に含まれます:

・今取り組んでいるタスクや目的
・決まった仕様や方針
・直前の会話の流れ

この要約を1エントリー最大500文字に収めて、メモリーに [session-1/3] のような形式で保存します。長い会話の場合は複数パーツに分割されます。

ロード時

メモリーからセッションデータを全件取得し、パーツ番号順に結合して会話の文脈を復元します。Claudeが「前回はこういう話をしていましたね」と要約を伝えてくれるので、そこから続きを始められます。

ゲームで例えるとセーブデータは「ストーリーのあらすじメモ」みたいなもの。完全再現ではないけど、大筋は引き継げる

シングルトン方式

保存できるセッションは常に1つだけです。新しくセーブすると前のデータは上書きされます。RPGのセーブスロットが1個しかないのと同じですね。

注意点

実験的な機能なので、いくつか注意点があります。

注意すること

メモリーの上限に注意
Claudeのメモリーは最大30エントリーまで。セッションデータが枠を占有するので、使い終わったら削除しましょう。

長期放置は非推奨
Claudeの自動メモリー生成(約24時間ごと)によって、セーブした内容が変更・削除される可能性があります。セーブしたら早めにロードするのが安全です。

完全な再現ではない
会話を要約して保存するため、情報のロスは避けられません。長くて複雑な会話ほど再現精度は落ちます。

公式機能ではない
メモリーの公式想定外の使い方なので、Claudeのアップデートで動作が変わる可能性があります。

要するに「便利だけど過信は禁物」ってことです

重要な内容は別途テキストファイルなどにも残しておくと安心

まとめ

ココがおすすめ

「セーブ」「ロード」の2語で使える簡単さ
別チャットで会話の続きができる
チャットが長くなりすぎる問題の解消に
スキルをインストールするだけで直ぐに使える

Claudeのチャットが長くなってくると精度も落ちるし、新しいチャットで仕切り直したくなる。そんな時にこのスキルがあると「前の話の続きね」ができて地味に便利

ChatGPTのブランチ機能が羨ましかった人はぜひ試してみてほしい

スキルファイルは以下を確認してね↓

ダウンロード もしくは以下からコピペ

## スキル名
session-branch

### 説明
セッション跨ぎの擬似ブランチ機能。会話の途中状態をメモリーに保存し、別チャットで復元することでチャッピーのような枝分かれを擬似再現する。シングルトン方式(同時に1セッションのみ保存可能)。トリガー:「セッション跨ぎ セーブ」または「セッション跨ぎ ロード」。

### スキル内容

# セッション跨ぎスキル

チャッピーのような会話ブランチ機能を擬似再現するスキル。
会話の途中状態をメモリーに保存し、別チャットでロードして続きから再開できる。
シングルトン方式:保存できるセッションは常に1つだけ。

⚠️ **実験的機能** — メモリーの公式想定外の使い方のため、自動メモリー生成による上書きリスクあり。

---

## トリガー

| コマンド | 動作 |
|----------|------|
| `セッション跨ぎ セーブ` | 会話を要約してメモリーに保存(上書き) |
| `セッション跨ぎ ロード` | 保存済みセッションを復元(削除しない) |
| `セッション跨ぎ ロード 削除` | 保存済みセッションを復元して削除 |
| `セッション跨ぎ 削除` | 保存済みセッションをメモリーから削除(復元しない) |

---

## エントリー形式

```
[session-N/T] 内容...
```

- `N` : パーツ番号(1始まり)
- `T` : 総パーツ数

例(3分割の場合):
```
[session-1/3] タスク:セッション跨ぎスキル設計。目的:チャッピー的枝分かれ擬似再現。...
[session-2/3] 決定仕様:シングルトン方式。セーブ/ロードは明示的のみ。500文字/エントリー。...
[session-3/3] 懸念:自動上書きリスク、30エントリー圧迫。次:配置して動作確認。
```

---

## セーブ手順

### 1. 既存セッションの確認・削除
`memory_user_edits view` で `[session-` から始まるエントリーを探す。
あれば全件削除してから新しく書き込む(上書き)。

### 2. 会話を要約・分割
以下の要素を優先度順にコンパクトに要約する:

**必須(常に含める)**
- 現在取り組んでいるタスク・目的
- 決定済みの仕様・方針
- 直前の会話の流れ(最後の数ターン)

**任意(余裕があれば)**
- 未解決の課題・懸念点
- 次にやるべきこと

1エントリー = 最大500文字。超える場合は複数エントリーに分割。

### 3. メモリーに書き込む
`[session-N/T]` 形式で全パーツを順に書き込む。

### 4. ユーザーに通知
セーブ完了後、パーツ数とロードコマンドを伝える。

---

## ロード手順

### 1. メモリー確認
`memory_user_edits view` で `[session-` から始まるエントリーを全件取得する。

0件の場合はその旨を伝えて終了。

### 2. パーツが揃っているか確認
`[session-1/T]` から `[session-T/T]` まで全部あるか確認。
欠損がある場合はユーザーに警告して中断する。

### 3. 順番通りに結合
パーツ番号順(1, 2, 3...)に内容を結合し、会話コンテキストを復元する。

### 4. 復元した文脈を宣言
復元した会話の状態を簡潔に要約してユーザーに伝え、続きから再開する。

### 5. 削除オプション
`セッション跨ぎ ロード 削除` の場合のみ、復元後に削除手順を実行する。
`セッション跨ぎ ロード` のみの場合は削除しない。

---

## 削除手順

### 1. メモリー確認
`memory_user_edits view` で `[session-` から始まるエントリーの行番号を全件特定する。

### 2. 後ろから順に削除
行番号のズレを防ぐため、**番号の大きい順**に `memory_user_edits remove` を実行する。

### 3. ユーザーに通知
削除完了を伝える。

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## 注意事項

- メモリーの30エントリー上限に注意。セーブ中は枠を占有するため、ロード後は必ず削除する。
- 自動メモリー生成(24時間ごと)により、セーブ内容が変更・削除されることがある。長期放置は非推奨。
- 要約は情報ロスを伴う。複雑な会話ほど再現精度が落ちる。
- セーブ/ロードは必ず明示的なコマンドでのみ行う。自動セーブはしない。

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