Appleから新作スマートフォン、iPhone SE3(SE 2022年モデル)が登場し3/18から販売開始となりました。SE2や8と全く変わらないボディです。16:9の画面やホームボタンなどオールドスタイルなのが一周回って評価が難しい本機、レビューしていきます。
スペック
Appleでの価格は税込57,800円62,800円〜。この価格も評価が分かれると思います。SE2は49,820円〜だったわけでして、値上げされています。SoCやカメラの進化、5G対応、軽量化を考えると値上げは順当でしょうか。いやぁ廉価モデルですし、消費者の本音としては値上げして欲しくなかったですよね。
moto g100(48,980円〜)やXiaomi 11T(54,800円〜)、Pixel 5a (5G)(51,700円〜)がライバルですかね。iPhoneはSoCとFelica防水を抑えていて万人受けしやすい。一方Pixel5aはSoCこそほどほどなもののカメラとディスプレイが強い。Androidで小型を求めるなら選択肢が少なくZenfone8(61,053円~)とかになります。Lightningケーブル? iPhoneだけだよ!!
やはりApple強い。主なライバルは自社製品になるのですがiPhone11が61,800円と少し価格差があります。あと顔認証だし大きめの端末なので毛色が違いますよね。SE3のポジションどりが上手いですねぇ。
これは何? | お馴染みボディのiPhone |
OS | iOS15.4 |
本体サイズ | 高さ 138.4 mm、幅 67.3 mm、奥行き 7.3 mm |
重量 | 144g |
防水防塵 | IP67 |
WiFi | Wi-Fi 2.4 GHz + 5 GHz 802.11a/b/g/n/ac/ax 2x2 MIMO |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 (コーデック: SBC,AAC) |
SoC | Apple A15 Bionic 6コアCPU4コアGPU16コアNeural Engine |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB/128/256GB |
ディスプレイ | 4.7インチ 1334 x 750 60Hz IPS HDR10、HLG |
バッテリー | 2200mAh |
充電 | Lightning, USB PD2.0 20W,Qiワイヤレス充電 |
SIM | nano x1,eSIM |
モバイルネットワーク | ※A2782モデル(日本版) 5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n77、n78、n79) FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、30、32、66) TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48) UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz) GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz) |
アウトカメラ | 広角:12MP |
インカメラ | 広角:7MP |
その他 | おサイフケータイ対応 |
今時16:9で4.7インチってどうですかね?
このサイズ感が恋しくなる時もありますけど、最近はコンテンツがリッチになってきてるし......。このサイズで5Gに対応してるのは素晴らしい。バルなんとかスマホも見習って欲しいところ。しかしただでさえバッテリー容量少ないSEなのに5G対応して大丈夫なのかとも思います。
カメラもシングルで夜景モードもなし。MagSafeも非対応。
ディスプレイ解像度も物足りないですよね。うん。HDあるのでぱっと見は気にならないかもしれませんが、ゲームとか動画をガッツリ楽しむ人には向きません。
あと液晶なのでコントラストも弱い。まあ焼き付きにくいというメリットもありますが、今時の有機ELは簡単には焼き付かないので有機ELでいいのにとは思いますが。ただ有機ELだとiPhoneの場合輝度25%以下でPWM調光になり、それ以上だとDC調光になります(確かそう)。PWM調光だとごく一部の人でチラつきを感じます。眼の健康第一な人は常時DC調光が良いじゃん、なんですが低輝度でDC調光だと色合いの調整が難しいという技術的課題があるのです。液晶モデルだと常時DC調光だったはずなので(記憶ベースなので自信ないけど)そうゆう点でも液晶はありっちゃあり。閑話休題。
ベンチマークと動作
Antutu728030,Geekベンチシングル1740マルチ4749,3DMark2297。A15としては少し控えめですが十分過ぎるほどのスコアです。
ディスプレイの遅延をチェック
アイビスペイントでディスプレイに遅延があるか確認しましたが、特に指先に遅れることなく線を引けました。
右の端末はGoogle Pixle 6 Pro。iPhone SE3も悪くはありませんが感度はPixelの方が良い。やはりタッチサンプリングレートの差はありますね。
アイビスペイントX
ibis inc.posted withアプリーチ
スクロール性能をチェック
Safariで当ブログをブラウジング。普通に快適だが120Hzに慣れていると残像感が気になる。
スロー撮影するとこんな感じ。
5G
本機は5G sub6に対応。UQモバイルで5G sub6エリアに行きスピードテストを実施しました。結果は下り409Mbps,上り53.9Mbpsでした。エリアによって速度が変わるので何とも言えませんがある程度の速さが出ることは確認できました。
Touch ID
指紋認証。確認するまでもなく快適。ただiPhone12以降ならマスクしていても顔認証できますし、存在意義は若干薄れつつあります。
ウマ娘
最高設定にしても快適。
原神
画質を最高まで上げてプレイ。
快適。A15が強力なおかげでアンチエイリアスをばっちりかけられるしその点では綺麗と言えば綺麗なのですが、もう少し解像度が高かったらなお綺麗だったんだろなぁとも思っちゃいます。
ただ、バッテリー消費は激しい。30分プレイしたら13%も消費しました。
プロセカ
試すまでもありませんが、遅延はなく快適。
ミルクチョコ
3DのFPS/TPSゲーム。元々軽量ゲームなので当然快適だが解像度不足感。あともう少し横長の端末でプレイしたいよね。
ホロリー
厳密にはゲームではありません。Vtuberグループ、ホロライブプロダクションのタレントで撮影ができるアプリです。3Dモデルの品質を確認するのに使用します。
やはり、解像度不足感ありますよね。
高解像度端末だとやはり綺麗。
バッテリー持ち
07:30起床(バッテリー100%)〜16:23(バッテリー1%)
原神などの重いゲームをやったり5G通信を多用しました。一日持ちませんでしたね。ライトユーザーならなんとか一日持つと思います。ただライトユーザーでも念の為モバイルバッテリーは携帯した方が良いかもしれません。
外観
いつもの小さい箱。充電器はありません。C to LightningケーブルとSIMピンとりんごシールと説明書が入っています。
ディスプレイは普通。小さいけど、16:9の動画ではフルに画面を使えるためそこまで困らない。
ただ最近流行りの縦動画は19:9程度の画面を想定しているためその恩恵は受けづらい。
iPhone SE3だとベゼルもあるし没入感は無い。
室内で使う分には良いですが、外だと輝度不足を感じます。
中身
いつものiOS。やはりSNSだともう少し画面が大きい方がやりやすい。せめて18.5:9くらいは欲しいよね。21:9とかはやりすぎにしても。
壁紙
内蔵されている壁紙。動く壁紙の他、ダークモードに合わせて暗くなる壁紙がある。これは良い。
カメラ
普通に綺麗なんですけど、超広角と望遠はなし。ナイトモードと対物ポートレートもありません。
ナイトモードが欲しい人はPiexl買った方が良いですね。
まとめ
良いところ
比較的安価(値上げでコスパ悪化)- たまに一括一円で売られている
- A15が強力
- IP67
- Felica対応
- コンパクト
バッドポイント
- カメラがしょぼい(ズームや夜間撮影は弱い)
- ベゼルが太くてダサい
- バッテリーの減りは早い
- スピーカーの音質は微妙
- ディスプレイの解像度が足りないし有機ELでもない
- Lightning端子
- MagSafe非対応
ケースと保護フィルムについて
NIMASOから提供いただいた保護フィルムとケースが良かったのでおすすめです。
Apple公式
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